延床32坪は狭い?5人家族に必要な家の広さを考えてみた

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5人家族に必要な家の広さは?

こんにちは。一条工務店の規格住宅ハグミ―で契約し、家づくり真っ最中のおくらです。

わが家が建てる予定のハグミ―のプランは、延床105㎡(約32坪)です。この面積は、快適な暮らしと予算のバランスを考えた上で、5人家族のわが家にとって最適な広さだと考えています。

しかしこの「32坪」にたどり着くまでには、紆余曲折がありました。はじめは、もっと広い家じゃなければダメだ!と思っていたんです。

今回の記事では、わが家が考える、子ども3人・5人家族にちょうどよい家の広さと、それを知るまでの経緯についてご紹介します。

目次

広さの目安

居住面積水準の計算方法

国土交通省の『住生活基本計画(全国計画)(平成28年3月18日)』には、豊かな住生活実現のために必要な住宅面積の目安「誘導居住面積水準」が示されています。

豊かな住生活を送るための目安である「誘導居住面積水準」と、最低限必要不可欠な面積を示した「最低居住面積水準」があり、計算方法も提示されています。

「誘導居住面積水準」2人以上の世帯

25㎡×世帯人数+25㎡

※ただし3歳未満の者は0.25人、3歳~6歳未満の者は0.5人、6歳~10歳未満の者は0.75人として算定する。
※これは一般型の計算式で、都市部だと計算式が「20㎡×世帯人数+15㎡」になります。

「最低居住面積水準」2人以上の世帯

10㎡×世帯人数+10㎡

この式を我が家の場合に当てはめてみるとこうなります。

1.計算上の世帯人数を算出する

引き渡し予定時点での子どもたちの年齢は9、6、5歳なので、世帯人数の計算は

1+1+0.75+0.75+0.5 = 4人

わが家の場合は 世帯人数「4人」で計算。

2.式に当てはめて計算する

誘導居住面積 25㎡×4+25㎡ =125㎡ ≒38坪

最低居住面積 10㎡×4+10㎡ =50㎡ ≒15坪

おくら家が豊かな住生活を実現させるための目安の面積は、38坪。最低限「健康で文化的な」生活を送るためには最低でも15坪ということがわかりました。

しかし、5年すれば末子も10歳を超えるので、世帯人数5人で計算しなければならなくなります。

そうなると、

誘導居住面積 25㎡×5+25㎡ =150㎡ ≒45坪

最低居住面積 10㎡×5+10㎡ =60㎡ ≒18坪

理想は45坪。最低でも18坪ということになります。

うーん…広い!!

おくら

ちなみに、国交省のデータを見てみると、全国の子育て世帯で「誘導居住面積」を達成できている住宅は、42.4%だそうです。
令和4年度 住宅経済関連データ(4)子育て世帯の居住面積水準達成状況

38坪は予算オーバー

実は、上記の計算を知らなかった家づくり初期の頃、欲しい間取りを全部詰め込んだら理想の家の広さはちょうど38坪くらいになりました。「洗面脱衣が別で、玄関にシューズクローゼットがあって、リビング20畳以上で…」私たちの希望を伝えると延床38坪くらいの間取りプランが出来上がってくるのです。

しかし同時に、38坪の家はかなり予算オーバーになるという事実を知りました。

低価格と言われるハグミ―ですら、坪単価50万円。建物価格だけで税込み2000万円を超えてしまいます。

私たちは土地も持っていないので、38坪の家が入る土地も購入しなければなりません。広い土地は、土地代が高いだけでなく、外構費用も高くなります。

予算があれば38坪の家を建てたい。でも難しいという現実を知った我々。

そこで、ただただ希望を詰め込んだ間取りを考えていたステップを終え、「予算内にも収まる」ことも重視して間取りを考えるステップへと進んだのです。

自分たちにとって必要な広さを知る

結局、何畳くらいのどんな部屋がほしいかが、必要な家の大きさを決めると思うのです。

理想を言えば無限大。しかし現実的に、予算と希望のバランスが取れたラインはどこなのか。

わたしたちにとって、それを明確にしてくれたケースがあったのでご紹介します。

わが家が検討した売建物件

38坪の家は買えないぞ!と気付いたころ、ちょうど購入を検討した売建の住宅がありました。延床99㎡程度(29.9坪)のコンパクトな家だったのですが、吹き抜け有りでとにかく中も外もデザインが好み!

「このおしゃれさなら狭くてもいい」

と思えるほどの家だったので、真剣に検討したのですが、結果的に購入には至りませんでした。

理由は、収納が少なすぎたためです。

29.9坪の間取り

購入を検討した売建物件の簡単な間取りを書いてみました。

間取り

1階は玄関から洗面所、キッチン、リビングへの回遊動線が使いやすそう。リビング階段の下が天井の低い隠れ家的な小部屋になっています。(この小部屋は子どものおもちゃを置いてキッズスペースにするつもりでした)

2階は間取りを割愛しますが、4.5畳の寝室が2つ。6畳の主寝室が1つ。主寝室につながったWIC。そしてトイレです。リビングの上が吹き抜けになっていました。

LDK18.4畳はOK

LDKの広さは20畳程度は欲しいと思っていました。この物件のLDKは18.4畳。

全く同じ間取りがモデルハウスとして建っていたので、実際に中に入りLDKの大きさも確認することができました。吹き抜けもあるためか想像よりずっと広く開放感があり、18.4畳でも問題ないという印象。

子供部屋4.5畳もOK

続いて2階にある個室の広さ。

わが家は女の子2人と男の子1人です。

・子ども部屋は男女でわける

・ベッドと机が置ければOK 

という条件で考えていました。

この売建物件を検討するにあたり、4.5畳が女の子2人には狭すぎるかどうか、実際モデルハウスにメジャーを持ち込んで検討しました。

結果、2段ベッドが入るし最低4.5畳でもいける。という結論に。

2階の個室は基本的に寝る部屋と考えているので、主寝室6畳も狭いけど許容範囲でした。

収納の少なさはNG

最大の問題は、1階の収納の少なさでした

1階の間取りを見ていただくとわかるのですが、1階にはあらかじめ収納の為に作られたスペースがほとんどありません。扉付きの収納は全く無しです。

間取り図で緑の丸を付けた部分が唯一、収納スペースとして棚を置いたりDIYで稼働棚を付けたりできそうな「くぼみ」でした。リビングで使う文房具やプリンターを置く場所として使うか、日用品やキッチン周りのストックを置く場所とするか、子どもたちのリビング学習スペースとするか…。

使いたい用途が多すぎて定まりません。

実際にこの家に住んだことをシミュレーションしたとき、子どもたちが帰ってきてランドセルを置く場所、冬場に脱いだコートをかける場所、が無い。と思ったのです。

自分も含め、わが家のメンバーが、毎日使うものを毎回2階に持って上がるとは思えません。

かなり前向きに購入を検討していたので、ディアウォールを使ってリビングの一角を仕切り、帰宅時の荷物置き場にする案なども検討しました。

しかしどうしても、暮らし始めてからも収納の少なさに悩む生活が想像できてしまったため、購入を見送ることにしたのです。

というわけで購入には至りませんでしたが、この売建物件を真剣に検討して得たことがあります。それは、

✓CHECK

私たち5人家族には30坪は小さい。しかし、せめてあと1~2坪あれば1階に収納が確保できる!

という気付きでした。

そして選んだ間取り

32坪くらいの家。という目安ができたことは、その後の間取り検討の大きな指針になったと感じています。

結果的に、ハグミ―で選んだプランは、さきほど紹介した間取りにシューズクローゼット、階段下収納、1階ファミリークローゼットが追加されたようなプランでした。

まとめ

5人家族にとってちょうどよい家の広さは、計算上は45坪くらい。最低でも18坪くらいだそうです。しかし、予算や土地形状の都合でそんなに大きい家が建てられない場合も。

どのくらいの広さが自分たちに合っているかを知るには、実際に間取りを見て、そこでの暮らしをシミュレーションするのが一番だと思います

そうやって気が付いたわが家にとってのちょうど良い広さは約32坪でした。

家の大きさに悩んでいる方は、実際に見ることができる物件を本気で買うつもりでシミュレーションしてみましょう。

売り物件や住宅展示場を見に行くのはハードルが高い。という方は、間取りを無料作成してくれるサイトなどを使って、試しに間取りを作成してもらうのもおすすめです。

欲しい間取りを詰め込んだら何坪必要なのかを把握する目安になりますよ。

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この記事を書いた人

夫・妻・子ども3人で九州地方に暮らす おくら家です。家づくりに迷って迷って迷走中でしたが、一条工務店のハグミ―で契約。 家づくり記録を中心に子ども3人との暮らしを綴ります。

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