家づくりをすすめていくとお金について考えることも多くなりますよね。
すてきなマイホームに夢が膨らみまくっていた家づくり初期。はじめて家の見積を作ってもらったとき「こんなにかかるの…!?」と衝撃を受けました。そしてそれ以来、予算をいかに抑えるかが最重要事項に。
家づくりも含め、今後の人生のためにお金のことにもっと詳しくなりたいと思い、受験することにしたFP検定3級。
勉強をはじめてみると、「住宅ローン」や「固定資産税」だけでなく「建蔽率(けんぺいりつ)」や「セットバック」など土地探し中に覚えた単語も出てくるではありませんか!家づくりにも役立つ知識が増え、もっとはやく勉強しておけばよかった!とさえ思ったのです。
この記事では、マイホーム計画中の方におすすめしたいFP3級資格とわたしが実際に行った勉強法についてご紹介します!
FPの勉強が家づくりに役立つ理由
まずは、FPの勉強がなぜ家づくり中の人に役立つかについて、私の考えるポイントです。
FP試験は6つのカテゴリーから出題されるのですが、そのカテゴリー名を見ても家づくりに関連しそうだとわかります。
ライフプランニングと資金計画ジャンル
ハウスメーカーで間取りやローンなどを相談していると、ファイナンシャルプランナーの無料相談をすすめられた経験はないでしょうか。
わが家は大手ハウスメーカーで相談していたときに、無料相談を受ける機会がありました。わが家の状況だと、「何年後にいくら必要になって、このくらい貯金があるとベターで、だからローンを組むなら〇〇万円くらいが無理のない金額です。」といったことを教えてくれるのです。
そのとき作ってもらったライフプランニングシート、その作成方法を勉強します。つまり頑張れば、自分でこの先のライフプランニングがつくれちゃう!
ファイナンシャルプランナーをお仕事にしている方にはもちろん適わないにしても、自分で将来の資金計画の見通しを立てられるようになるって、大事なことですよね。
不動産ジャンル
FP検定の出題範囲には「不動産」ジャンルがあります。
わたしはこのジャンルが勉強していて一番面白かったです。なぜなら、家づくり中に聞いたことのある単語がどんどん出てきたから。
わが家はすでに1年以上土地探しを続けてきたところだったので、少しづつ土地や家に関する知識を増やしてきていました。
セットバック、建蔽(けんぺい)率、不動産登記など、わからない言葉が出てきたらハウスメーカーの担当者さんが教えてくれると思いますが、あらかじめ知っておくと自力で土地探しをするときもスムーズです。
税金ジャンル
税金ジャンルも、「へぇ」と唸りながら学習をすすめていったジャンルです。
土地や家を買うと税金がかかります。
「固定資産税」「住宅ローン控除」うんうん。名前は聞いてなんとなく知っていました。それらについてより理解を深めることができます。
お金に詳しくなってローン生活に備える
そのほかにも、投資や保険などお金について幅広く学ぶので、「よくわからないけどなんとなく」選んでいた保険を見直すきっかけになったり、申請すればもらえるお金について理解を深めることができます。
ローン返していけるかな…大丈夫かな…という漠然とした不安がちょっとマシになったのです。
個人的には、毎年その都度ネットで調べながら書いていた年末調整についてちゃんと理解できたことが嬉しいです。今年の用紙はネットで書き方を調べなくても書けるでしょう!
自分ごとで考えやすい
FP試験の出題範囲は広い範囲から出題されるのですが、ただただ丸暗記するよりも内容を「自分の場合」に置き換えながら理解していくと身に付きやすいです。
その点家づくり中の人は、不動産ジャンルや税金ジャンルで学んだことを
「わが家だと固定資産税は〇〇円くらい」とか
「いま検討している土地は、将来隣にマンションが建つ可能性もあるのか」など、自分に関連させて理解していくことができます。
FP3級とは
FP検定に少し興味が出てきましたか?
続いて検定の形式や合格率を見ていきましょう。せっかく勉強するなら資格取得という目標があったほうがやる気も出るというもの。3級は比較的合格しやすい試験です。
FP技能検定は国家資格!
ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)には、1級・2級・3級があり、合格すると「ファイナンシャル・プランニング技能士」を名乗ることができます。
厚生労働省の指定を受けて日本FP協会が実施する国家試験です。
金融や保険など、一般的に業務に生かせて、履歴書に記載ができるのは2級以上と言われており、わたしが受験した3級は初級レベルの内容です。自分自身のお金の知識を増やすために受験する方も多いようです。
実際に試験会場には性別や年齢を問わずいろいろな方がいました(小学生くらいの女の子も見かけました)
合格率
FP3級の試験は学科60問と実技20問に分かれ、どちらもマークシート方式です。そしてどちらも6割以上の正解で合格となります。
過去の合格率を見てみると、受験者のおよそ8割が合格しており、比較的合格率の高い試験と言えます。
出題範囲
先に少し解説したように、FP試験の勉強範囲は以下の6つのカテゴリーに分かれています。
- ライフプランニングと資金計画
- リスクマネジメント
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業継承
自分の興味のある分野から勉強を始めることもできるし、カテゴリーごとに学習をすすめることができ、スタディプランを立てやすかったです。
4週間で合格できた勉強方法
では、金融や保険関係の仕事にも就いたことのないわたしが、約4週間でFP3級に合格できた勉強方法もご紹介します。
わたしは、資格の取得そのものよりも、FP3級の知識を身に着ける方が目的だったので、丸暗記はせず税金や公的年金の仕組みを理解しながら覚えていくことを心がけた勉強を行いました。
1週目 youtubeで全体を把握
FP3級受けるぞー!と思って教科書を買ったものの、はじめの数ページを読んでみて、意味が分からなくて挫折。
Youtubeで講義動画を配信している方がいることを知り、まずは動画でおおまかに内容を把握することにしました。
視聴したのは、FP勉強では有名なほんださんの東大式FPチャンネルです。
ちょうど忙しい週だったので、基本的に動画は夕飯の料理か、皿洗いか、洗濯畳みをしながらの視聴でしたが、とてもわかりやすくて、ながら視聴でもしっかり頭に入ってきました。
一旦ほんださんの爆速講義を見終わって、直近の過去問を解いてみたところ
正答率は50%に届かないくらいでした。
ちなみに計算問題が中心の実技はちんぷんかんぷん。
さすがにこのままでは合格できない!
ここでやっと、購入しておいた教科書を読んでいくことにしました。
2週目 教科書と問題集
この段階からはじめてノートと筆記用具を使い始めました。
1チャプター教科書を読み、それに対応した問題集を解きました。それをチャプター6まで繰り返します。
1日1時間程度の学習時間。1日1チャプターを目標にして進めていったので、1週間で教科書と問題集を1周読み終わりました。
教科書と問題集を1周終えたところで、ふたたび学科の過去問にチャレンジしたらギリギリ7割正解。
自信をもって答えられる問題もある一方、まだまだ「さっぱり意味が分からん」という問題もあったので、続いて公式サイトから過去問をプリントして解くことにしました。
3週目 実技対策
3週目は過去問を解くことと実技対策の計算問題の理解を深める時間に充てました。
計算問題は過去問を数回分解いてパターンを覚えると解けるようになります。
ほんださんの講義動画には実技対策もあるので、3週目はふたたび家事の時間を利用して実技対策の動画も見ておきました。
3~4週目 過去問を解く
あとはひたすら過去問を解いていくことに。
プリントアウトすると結構な用紙を使ってしまうので、途中からはパソコンの画面に表示させて答えを紙に書きながら解いていきました。
過去問を解いていくと、ある程度決まった出題の形に慣れてきます。
公式サイトに過去問が掲載されているのはとても助かるのですが、答えのみで解説は載っていません。そのため、間違った問題を「なぜ間違ったか」確認するためには、ひとつづつ自分で教科書をめくって確認していく必要がありました。
身には付きそうですが、短時間学習を目指す人には、ちょっと効率が悪いかも。
過去問をたくさん解く段階になったら、次でおすすめするサイトがとっても役立ちます。しかも無料で使用できるのです!
おすすめサイト
過去問をどんどん解いていく時期におすすめなのが下記のサイトです。
無料の会員登録で使用することができ、スマホからも見れるので試験当日の休憩時間までお世話になりました。
答えだけでなく丁寧な解説も出てくるし、ジャンル別の正答率なども出てきて、とっても便利。
はやくに知っていたら問題集は買わなかったと思います。
まとめ
長くなりましたが、FP3級はマイホーム計画中の方にとってもおすすめしたい資格です。
住宅ローンや家づくりのお金について詳しくなりたい方は、とりあえずyoutubeの講義動画を見るだけでも勉強になると思います。
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