家づくりってどんな手順で進めていくのが正解なのか迷いますよね。土地選びとハウスメーカー選びどちらから始めれば良いのでしょうか。
わが家は家づくりを本格始動してから8ヵ月間、土地選びとハウスメーカー選びを同時進行していました。しかし。このやり方はあまりわが家に合っていなかったかも……とハウスメーカーを決定した今、感じています。
土地探しとハウスメーカー探しを同時進行したら、ストレスが大きすぎて決断できなかった
一般的な家づくりの流れ
一般的な家づくりの流れは下記のような流れになると思います。わが家もなんとなくこの流れに沿って進めていました。
- 気になるハウスメーカーへ相談に行く
- 要望を反映させたプランや見積もりを提案してもらう
- いくつかのハウスメーカーを比較する
- 決定したハウスメーカーで契約
そして、ハウスメーカー選びと並行してか、もしくは会社が決まってから一緒に土地探しを行うという流れが一般的です。
しかし、よい土地ってすぐに決まってしまうんですよね。
譲り受けたりする場合を除き、土地を見つけてからどの会社で建てるのかを考えていたら十分に検討する時間が足りません。 いい土地が出たときに、すぐに動けるようにあらかじめどのハウスメーカーで建てるか考えておく(せめて候補を絞っておく)ほうがスムーズです。
わが家の家づくりの流れ
では実際にわが家がどんな風に進めていたかをご紹介します。
いろんなハウスメーカーを見て回る
長女が生まれた2016年ごろからいつかはマイホームがほしいと考えていましたが、転勤で一時的に中国地方に住むことになりました。
地元である九州に帰ったら家づくりを始めようと、2016年から2022年の間はゆるーく住宅メーカーを比較したり資料を取り寄せたりしていました。
坪単価高めの憧れハウスメーカーさんも見学しており、このとき膨らみまくった理想が後々まで私たちに付きまとうことに……。
相談に行く
そして2022年4月。再び転勤で地元へ帰ってきたのを機に家づくりを本格始動!
ホームページやパンフレットを見て、話を聞いてみたいなと思ったハウスメーカーや工務店に連絡をして訪問。
土地探しも同時進行していましたが、希望エリアの土地の高さにすっかり意気消沈していたので、ハウスメーカー選びの基準は「予算内に収まるかどうか」になっていました。
ハウスメーカー探しの検索ワードも「ローコスト」とか「坪単価」などでした
初回は、そのハウスメーカー・工務店の特長を聞いたりこちらの要望について大まかに伝えることが多かったです。時間にすると2時間程度でしょうか。長いと4時間越えもありました!
この段階で予算や希望エリア、家の坪数など決まっていると話がスムーズ。
そして、この段階で「ご予算ではうちの家は難しいですよ」と言ってくれる方もいました。ごまかしながら話を進められるより、むしろ私たちには好印象でした。
でも大概のメーカーでは、次の約束いつにしますか?という流れになります。
土地探し、設計プラン
1回目の打ち合わせを踏まえ、希望に合う土地を探してくれたり、その土地に合わせた間取りプランを提案してもらいました。一緒に現地を見に行くこともありました。
一緒に見積もりを出してくれることがほとんど。時間にすると1回につき2~3時間。
土地の買い付けを出す
予算や設計プランを見せてもらって「このハウスメーカー(工務店)、いいかも」と思っていると、
「土地に買い付けを出してみませんか?」
と言われることが多かったです。
「買い付けを出さないことには価格の交渉もできないし、買付段階ではキャンセルも可能」
という説明を受けました。
私たちは長女の転校が無いエリアでの土地の購入を希望しており、「これを逃したらほかにいい土地が見つからないかも」という気持ちが常にありました。営業担当者にすすめられるまま買い付けを出したことが……4回です!
契約するか決断のとき
買付を出すとおよそ1週間程度で返事を迫られます。
不動産屋から言われる常套句は「2番手の買い付けが付いたので」。
でも決められない……!!
散々迷って4回ともキャンセルとなりました。
売主さんには申し訳ない……。でも毎回本気で購入を検討し、悩んで悩んでキャンセルしていたんです。
ものすごーくエネルギーを使いました。
土地探しを継続するも
その後改めて土地探し。
営業さんは「いい土地が見つかったら連絡しますね!」と言います。
しかし、自分たちで探してみても、なかなか土地情報が出てこない。
そもそも予算に合うという理由で検討していたハウスメーカだったので、「絶対にそこがいい」というこだわりもありません。
いい土地を見つけてくれるかもという期待を込めて、また別の気になってるハウスメーカー(工務店)でも見に行ってみようかということに。
ということをずっと繰り返していたのです。
この間、注文住宅だけでなく建売やリノベーションなどいろいろな選択肢を広げて建築会社を訪ね歩きました。
週末の度に連れまわされる子どもたちに申し訳ないな、という気持ちもありつつ。
キッズスペースやお菓子などのおもてなしに喜んでいるからいいか?という思いもありつつ。
次第に「一生決まらないんじゃないか」という焦りが強くなっていったのです。
決断できない理由について考えてみた
土地の買い付けを出しても契約の決断ができなかった理由について考えてみました。
プレッシャーの大きさ
後に出会ったあるハウスメーカーの営業さんに言われましたが、家づくりの中でも土地の購入は一番エネルギーを使う部分だそうです。
どの会社で建てるかとどの土地にするかを同時進行で探し、同時に決断しようとしていたわたしたちは、土地選びとハウスメーカー選びを一気に決断するというプレッシャーが大きすぎたのです。
土地に関する知識不足
勉強していたつもりでしたが、実際に購入するかどうか迷う段階になると自分たちの地磁気ではその土地で大丈夫か自信を持てるほどの知識がありませんでした。
希望エリアの土地は古い住宅街で、道路から段差あり、掘り車庫、古いブロック塀など普通の平地がほとんどありません。購入後にお金がかかりそうな土地ばかり。
そして、外構や造成に何百万かかるのか私たちだけではとても判断できませんでした。
もちろんハウスメーカーの担当者さんが「おおよその見積」は出してくれます。
ハウスメーカーの担当者さんにしてみれば、土地を決めて自社で建築の契約をしてもらいたいと思うのは当然のこと。どちらかというと購入に積極的なムードに感じてしまい、「良いように言ってるじゃないの??」という疑りの気持ちも出てくるのです。
実際同じ土地でも、相談したハウスメーカーによって外構の予算は150万と言われたり300万じゃ足りないと言われたり、だれを信じたらいいんだー! という状態になりました。
プロ並みの知識武装ができないなら、せめて信頼できる相談相手がいないと夫婦二人でジャッジするには無理がある。と感じました。
当然、自分たちを信じられればいいんですけどね……!
自分たちを信じられるほどの知識量はなかったのです…
まとめ
結果的にわが家は、「このメーカーで建てたい!」というハウスメーカーに出会うことができました。
同時に「この担当さんなら土地探しを相談できる」という営業さんとの出会いでもありました。私たちが思いもよらない角度から、その土地のデメリットをアドバイスしてくれるので、とても心強いです。
わが家には、ハウスメーカーを決める→一緒に土地探しをする という流れがあっていたようです。
ハウスメーカーを先に決め、仮契約した今、ハウスメーカー選びというストレスからは解放され、よい土地情報が出るのを待っている状況です。
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