家づくり中のイベントとしてやる派やらない派が分かれるのが地鎮祭。わが家は、夫があまりこだわらないタイプのため、地鎮祭はやらないと早々に決めました。
その代わりに家族だけで手軽にできるセルフ地鎮祭をやってみたので、実際にどんなものを準備したのか。手順は?そもそもセルフ地鎮祭ってやる意味あるの?という疑問にお答えしていきます。
地鎮祭をやったほうがいいか迷っている方 や 地鎮祭はやらないことにしたけど、ちょっとモヤモヤしているという方は、ぜひ参考にしてください。
セルフ地鎮祭は意味がない?
そもそも地鎮祭は何のためにやるのかご存じでしょうか。
地鎮祭には本式や略式などいくつかの方法があります。地鎮祭の種類や意味を知って、セルフ地鎮祭をするかどうか考えていきましょう。
地鎮祭とは
地鎮祭とは、新しく建物を建てるときに、工事の安全を祈願するとともにその土地の土地神様に土地を利用する許可を得るために行う儀式です。
更地の真ん中に竹が4本立てられ、テントや祭壇が設置された様子を見たことがある方もいるのではないでしょうか。
一般的な地鎮祭では、建設予定の土地に神主さんに来てもらい地鎮祭を行います。絶対にやらなけらばいけない訳ではなく、最近では時間や予算の都合で省略する方も少なくないそうです。
わが家の場合、地鎮祭をやるなら準備全部込みで3万円でした。しかし、夫が「そういうの(目に見えないもの)全然気にしないタイプ」なので、地鎮祭の3万円も勿体ないという流れに。
縁起や祟りなどちょっと気になってしまうタイプのわたし(妻)ですが、3万円節約できるなら、まぁ地鎮祭はやらなくてもいいかなと思いました。
略式地鎮祭とは
昨今、セルフ地鎮祭と呼ばれるものの中には大きく分けて2つあるようです。1つは完全に自分たちだけで行う「完全セルフ地鎮祭」。もう一つは、あらかじめ神社に行ってお清めしてもらった供物を用いて自分たちで行う「半セルフ地鎮祭」。こちらは「略式地鎮祭」と呼ばれています。
略式地鎮祭は、神主さんに来てもらうのではなく、自分たちが神社に出向く方法です。初穂料(玉串料)とともに、現地の土・洗米・塩・酒などを神社に持っていってお祓いをしてもらい、それを持ち帰って自分たちで土地に撒きます。
本式の地鎮祭よりは簡単で、完全セルフよりはご利益がありそうな方法ですね。ただし、略式地鎮祭に対応していない神社もあるので、事前に確認が必要です。
神社によっては「鎮め物」をくれるところもあるので、もらって帰ったら工事担当の方に相談し、基礎を作る際に地中に埋めてもらいましょう。
セルフ地鎮祭とは
この記事では、神社には行かず、完全に自分たちだけで行う地鎮祭を「セルフ地鎮祭」と呼んで解説していきたいと思います。
自分たちだけで行うので、最も手軽で費用も時間も抑えられる方法です。
先に紹介した略式地鎮祭をさらに簡単にしたもので、供物を神社に持って行ってお清めしてもらう行程を省き、自分たちで用意した米や酒を土地に撒いて清める方法です。
「そんな地鎮祭ならやる意味がない」という声もあるかもしれません。(多分、うちの夫もそういう考え!)
でも、なんとなく、いきなり家を建て始めるのではなく、土地の神様に「私たちがここに家を建てますよ」という挨拶をしたいなと思ったんです。
わたしがセルフ地鎮祭に求めた意味は、土地の神様にわたしたちが家を建てますね!という挨拶をすること。でした。
セルフ地鎮祭やり方
では、セルフ地鎮祭のやり方や準備品について解説していきます。
セルフ地鎮祭いつやる?
地鎮祭を行うのは、土地に建物の形の縄を貼り、それを現場監督といっしょに確認する「配置確認(地縄確認)」の日です。
わが家の場合、一条工務店の営業担当さんと一緒に近隣のお宅へあいさつ回りを行い、その後現場監督の方から配置確認の説明を受け、そのあとにセルフ地鎮祭を行いました。
一般的には工事を担当する方やハウスメーカーの方も一緒に地鎮祭を行うようですが、家族だけで手軽に行いたかったので、解散して家族だけになってから行いました。
セルフ地鎮祭で準備するもの
準備物です。
地域によっても異なるそうなので、お住まいの地域の風習を確認してみてください。
とは言っても、わたしたちが暮らす九州北部の地鎮祭のやり方はインターネットで調べても「コレ」と決まったものが無かったので、一般的に紹介されている物を準備しました。
・洗米(1カップくらい)
・粗塩(5cm角の皿に山盛りになるくらい)
・清酒(300ml)
お酒は、一升瓶2本か1本が一般的だそうですが、あまり大きいサイズは残っても飲み切れないので300mlのミニサイズを購入しました。
お酒には「奉献」か「奉納」の熨斗をつけます。
購入したお店でのしを付けてもらえる場合もありますが、わたしは「のし無料」というサイトを利用してのしを自分で作って印刷しました。
300mlの瓶は小さいので、A4 サイズをさらに70%くらいに縮小してプリントアウト。
米を入れている升はたまたま家にあったもの(毎年豆まきに使っています)。塩の皿はいつもわたしがおやつを乗せている皿です。
セルフ地鎮祭のやり方
正式な地鎮祭では、神主さんが祝詞(のりと)をあげたり、全部で10くらいの行程で行われます。
セルフ地鎮祭では、
土地の角、東→南→西→北→中央 の順番でお供え物をまく ※撒く順番には諸説あり
土地の中央で工事の無事を祈願・土地神様に挨拶する
の2行程です。
まず酒を撒きながら1周、次に塩、米…と1つづつ撒いていくらしいのですが、わが家では一気に酒・塩・米を撒いていきました。
世帯主が酒。塩や米は子どもが撒くと縁起がいいなどともいわれているそうです。
ちなみにわが家では、末っ子に塩の皿を持たせたところ最初の角で転んでしまい、塩が一カ所に山盛りになりました。末っ子ぐずぐずの険悪ムードのままセルフ地鎮祭が終了…。
まとめ
セルフ地鎮祭のまとめです。
いつ? 地縄確認と近所へのあいさつ回りをする日
準備品は? 洗米・塩・清酒(のしを付ける)
やり方は? 土地の東→南→西→北→中央の順にお供え物を撒き清め、最後に中央で祈願
セルフ地鎮祭は意味がないという声も聞きますが、わたしはやってよかったなと思っています。
いきなり家を建て始める前に、土地の神様にひとこと挨拶しておきたい。そんな気持ちがあったからです。
何のためにやりたいかを明らかにしておけば、全く意味がない!なんてことはないんじゃないかと思います。
完全セルフ地鎮祭よりも、もう少しちゃんとしたいという方は、記事中で紹介した略式地鎮祭もおすすめ。対応してくれる神社は限られているそうなので、お近くの神社に問い合わせてみてください。
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